いのじブログ

男性SEの日記。三カ月の育休後、復職。

読書 熊とワルツを

SEの中では有名みたいですが、読んだことがなかったので。

リスク計画や評価の具体的な方法が記載されている箇所もありますが、
そこはさっと読み飛ばしてしまっても、単純に読み物としても面白いと思います。
デスマ ーチになる本当の理由は 、あまりにも価値がないので 、普通のコストでプロジェクトを進めたらコストが効果を上回ることがあきらかだからだ 。
プロマネやってるとよく直面するあるある問題へのバッサリした意見が多数見られます。

文中に信念の倫理という文書が引用されています。

オーバーホールが必要な船を持つ船長が移民にどうしてもと言われ、アメリカ行きの船を出すのですが、結果、沈没してしまうという事例。

船長は初めオーバーホールが必要と認識していたはずが、移民の強い希望から最後には事故に合うはずがないと確信さえ抱いてしまう。
その確信は 、忍耐強い調査によって誠実に得られたものではなく 、疑念を押し殺すことによって得られたものだ 。
システム設計やプロジェクト計画で自分自身も不誠実は誘惑に駆られることがよくよくあります。

万が一にも起こるはずがない、
論理的にあり得ないように見える、

と考えたことでも誠実に、綿密に調査しないといけないと思いました。

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

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